Maya初心者向け テクスチャーUV制御でキャタピラの動きを表現する⑤振動を加えてリアルな動きを

どうも!Maya太郎です。

前記事で適当に作った戦車がそれっぽくなってホッとしています。
今回も「引き続きネタ」です!
前回3D-COATというソフトでペイントを施しました。

3D-COATでペイントしたあと、レンダリング用の各属性別に分かれたテクスチャーを出力できます。
レンダラーや3Dソフト用のプリセットもあれば、任意の画像を書き出すこともできます。

例えばこんな感じですね。


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ここからMayaの作業です。
3D-COATで出力した各種テクスチャーをMayaに適用します。(割愛)
作例ではBlinnシェーダーを使いました。
ビューポート表示でも、そこそこいい感じの再現性です。

テクスチャー設定でリアルになった戦車です。
動かしてみると、なんだか動きに物足りなさを感じます。


振動を加えて動きにリアリティーを!

不自然の理由は、戦車自体がまったく動きが無く、
移動しているリアリティーに乏しいからです
技術的にキャタピラを動かすのは難しいですが
他の部分をそれっぽく動かすことで
動きのリアリティーを高められます。(疑似的ですが)

戦車自体はロケーターを中心に階層を集約させます。
(グループノードでもかまいませんが、見た目の分かりやすさでロケーターを使います)

戦車の砲塔を車体にペアレント化(親子設定)しておきます。

さらに、車体やキャタピラなども
すべてロケーターの「子」階層にします。

きちんとリネームしていないのでお恥ずかしいですが
こんな階層になります。
これはあくまでも一例で、基本的にはご自由に…

まず、車体の上下振動を追加します、
車体部分を選択し…

上下に小刻みな振動を追加します

Y軸の移動に小刻みでいいです…

コミカル路線かリアル路線かで、振動の強弱・周期を調整しましょう。
個性の見せ所です。
路面が舗装路でない限り、このような振動を加えたほうがリアリティーが増します。

戦車の下図の部分は、動力とつながっておらず
路面に追従するためのサスペンションにつながっています。
ここに軽く上下振動を加えることで
あたかも路面の衝撃を吸収してるかのように見せることが出来ます。(疑似的ですが)

車輪の上下動がさりげなく振動しています。

車体は上下だけでなく、回転(0.1~0.3度ぐらいの微小な角度)を加えて
車両が揺られる感じを強調しました。

微調整、アレンジはご自由に!
真横からのワイヤーフレームだとキャタピラがまったく動いていないので気になりますが
テクスチャー表示にすれば、さほど気にならないでしょう…

 

メカの躍動感を出す場合、
部品ごとに小刻みな振動を加えると
このよう手軽な作例でも面白い表現が可能です。

 

GIF動画だけでは分かりにくい部分もあるので簡単な動画を作りました。

 

キャタピラ含めた車両全体にさらに小刻みな動きを追加するなど

やり残したことはあるので
気が向いたらもう少し微調整、アレンジしたいですね

では!