Mayaの3D立体視 今では希少な偏向フィルタ3Dディスプレイで使ってみる

どうも!Maya太郎です。

前回、赤青メガネでのMayaの立体視について紹介しました。
比較的入手・自作が容易な立体視方法です。


さて今回は…このメガネ。
そうです。家電用3Dテレビでよく見かけた、アレです。
偏光フィルタ方式の手軽に利用できるタイプです。

一時期、PC用ディスプレイでもこの方式の3D対応のものが販売されていました。
いまではすっかり見かけなくなりましたね。
Maya太郎は当時買っておいた三菱(撤退しちゃいました)の
3Dディスプレイを愛用しております。
処分品で安かったんです(25000円ぐらい)
今は立体視としては使っていませんが
複数入力切替が容易、小画面表示が出来る、HDMIでスピーカー出力にも対応という
多機能さが役立っております。

これを買った当時は、そのうち「裸眼立体視」対応が出るだろうと期待していたのですが
ここまで3Dブームが去ってしまうとは…


ということで、本題に戻ります。

このような3D対応ディスプレイ環境でMayaを使われている人は多くない、いや、ほとんど居ないと思います。
でも、Mayaにはそのような環境に対してもきっちり対応しているんです!

それが「立体視」ビューモードの「水平インターレース」です。

 

偏向フィルタ方式の立体視では、映像がインターレス的な表示なります。(水平1ラインごとに左右の映像)
メガネを通してみれば、それぞれ左右の映像が分離されて見える原理です。

Maya上では、ビューポート内だけ
このような櫛状のぶれた表示になるのです。

拡大表示です。こちらの方がアナグリフ式よりも色表現も完全なので見やすいです。

これは偏向フィルタ対応のディスプレイとメガネを使わないと立体視できませんので
メガネだけ入手しても無駄ですのでご注意ください。

 


今回久々に試したところ
ディスプレイから1.5mほど離れないと
クロストークが発生してしまい(左右の映像がダブって見える)
きちんと立体的に表示できませんでした。
距離を離すと立体的に見えますが
23インチのモニタでは作業になりません。
(この理由は説明しづらいのですが、3Dディスプレイの立体視モードを使うのではなく
 あくまでも画面に映った単なるインターレス映像を強引に偏向フィルタで立体視しようとしてるので
 フィルタが有効に作用する範囲から外れている?など本来の使い方でないことも理由かと思われます)

 


他にも「サイドバイサイド」方式で表示も可能ですが、
「サイドバイサイド」映像はフル画面表示でないと
対応ディスプレイの3D機能が使えないので、
実際、Maya作業画面上ではあまり恩恵がありません。

このように
作業時に立体視できないモードもいくつかあるようです。

即、実用的かは不明ですが
こういう表示モードがあるだけでもありがたいですが…

残念ながら民生用の3Dテレビブームは去っちゃいましたが
コンテンツ制作用のツールとしては、作業環境への対応は今後も進化させて欲しいですね。

 

では!