初心者向け Mayaで連番(アニメーション)テクスチャーを扱う方法①

どうも!Maya太郎です。

今回はMayaでアニメーション動画(連番)ファイルを扱う方法を紹介します。
素材ファイルは 「ファイル名」XXXX.jpgなどの連番ファイルであれば取り扱いが可能です。

AfterEffectsでさくっと作った連番ファイルでも読み込み可能でした。

昔のバージョンだと、「ファイル名」.XXXX.jpgという感じで
連番数字をピリオド「.」で挟む形式で無ければ読み込めなかった記憶があるのですが
最近のMayaではこのあたりの制限はゆるくなったようですね。

 

実作業ではAfterEffctesで素材を作る方が
多いとは思いますが
今回はMaya内で素材を用意します。

「エフェクト」→「花火」を使って
花火の連番ファイルを作ります。

レンダリングサイズは256x256と小さなサイズにして
レンダリングサイズに花火がきれいに納まるようにします。

これらのエフェクトデータはArnoldでレンダリングできないものがほとんどなので
久しぶりにMayaソフトウェアを使って見ました。
Arnoldを使い始めてから半年ほど、Mayaソフトウェアを使ってなかったので
レンダリング操作が自然と「Arnoldレンダー」に手が動いてしまいます(汗)

レンダリングの連番アニメーション設定は、いまさら説明も不要かと思いますが…

そしてバッチレンダーでアニメーションをレンダリング…

レンダリングが終わると、新しいシーンで平面ポリゴンを用意して…

レンダリングしたファイルを読み込みます(マテリアルの設定は割愛)
読み込んだファイルの設定に「イメージシーケンスの使用」という項目があるので
これをチェックすると、連番ファイルをアニメーションシーケンスとして扱うようになります。

再生ボタンでアニメーション再生されます。

「イメージシーケンスの使用」チェック後は
下図のように連番ファイルを扱うための設定になります。
ファイル名には<f>とフレーム番号が記号化されており
イメージ番号欄は紫色の表示になっています。

紫色の部分はエクスプレッションというMayaのスクリプト制御でコントロールされており
「手打ちの」数値入力で制御は出来ません。
右クリックで「エクスプレッションの編集」を選ぶと
設定(あるいは設定内容の確認)が出来ます。

今回は確認するだけですが、
エクスプレッションエディタが表示されます。
エクスプレッション(スクリプト)部分は数の赤枠内の簡単な記述です。
フレーム番号と、連番ファイルの番号を一致させてるわけですね。

どうでもいいことですが、200枚までの連番の場合
アニメーションフレームがそれを越えると…こうなります。
(対処方法はいろいろあります)

 

このまま、エクスプレッション任せの連番でも問題ない場合もありますが
自由に連番ファイルのタイミングを制御できます。
右クリックで「エクスプレッションの削除」を行います。

紫色の表示が無くなり、エクスプレッションが無効化されました。
ここで直接連番の番号を、キーフレームアニメーションすればいいだけです。

グラフエディタで視覚的にフレーム番号の変化を確認できます。
このように「早送りと巻き戻し」のような表現も自在にコントロールできるわけですね。

再生すると、このとおり

 

レンダリング時にアルファチャンネルを有効にしておけば
切り抜きテクスチャーもアニメーション可能ですし
画面上でたくさん配置しても、負荷は変わりません。


まとめ

サイズを大きくしたり、長尺の連番ファイルの場合は
スペックに影響を与える部分が多いと思いますので
画面表示用なのか、レンダリング用なのかで計画的に使うようにしましょう。

応用例がいくつかありますので
またの機会に!