Arnold 5 Curvature(曲率)シェーダーで「さび」を表現する(前編)

どうも、Maya太郎です。

今回はCurvature(曲率)シェーダーを使って
さびの表現を行います。
テクスチャーにペイントすることなく、自動的に形状の凸部を抽出して
さび表現をするという便利な方法です。

Curvature(曲率)シェーダーは以前のバージョンからありますので
Arnoldの新旧バージョン環境問わず利用できます。
よく使われる例は、下図のようなジオメトリのエッジ(凸)面に擦れたような表現です。(公式チュートリアルより)やっていることは
この塗装が擦れ落ちた部分に、さびを適用するだけです。


Curvature(曲率)シェーダーの使い方

Curvature(曲率)シェーダーは、単純にそれだけで機能しないので他の機能と組み合わせて使います。
たとえば、Standard Surfaceシェーダーを車全体に割り当てて…

その、colorにCurvature(曲率)シェーダーを接続してみます。

 

実はこれだけで理想の結果が出るはずなのですが
この作例では予想外の結果になりました…
形状によってはパラメーターの調整が必要です。

しきい値をずらしたりして、理想通りの結果になるように調整しました。
ガラスや薄い鉄板部など、薄い厚みのあるオブジェクトなどでは微調整が必要なようです。
おそらく厚みのある部分では問題ないかと…

 

 

Curvature(曲率)シェーダーは
ジオメトリの凸部、凹部は白黒のグレー値で
両方を出力する場合は、赤と緑のチャンネルで
結果を出力します。
これをレイヤーシェーダーなどのマスク用として利用するわけです。
convcave(凹部)は原理上アンビエントオクルージョンと同じような結果になります。

 

PhotoShopに例えると分かりやすいのですが
Curvature(曲率)シェーダーはレイヤーマスクとして
上側のレイヤー(金属面)のマスクとして機能させるわけですね。細かなパラメータ調節が可能
(ストレートに言うと思い通りの結果にするために各種パラメータの微調整が必要)です。

というわけで、次回
もう少し作業を進めます!

 

では!