Maya2017 Arnoldで360度のパノラマレンダリング④(①~③のまとめ)

どうも!Maya太郎です。
前回①~③まで紹介してきた一連の「360度パノラマレンダリング」ですが
作業の過程で補助的な説明のために脱線が多くて
ほんとうのパノラマレンダリングの魅力を伝えきれていないなぁと
書いた後もモヤモヤしていました。

ですので脱線部分を抜きにして総集編としてまとめてみました。

この機能は、特別な新技というわけではなく、
多くの方が知っている・使ってる機能ですが…
Maya太郎はとても気に入っていて、応用技を常に考えているところなのです。
ですので皆様もご活用くださいね!
記事ではArnoldレンダラーを使っていますが基本的な作業は他のアプリやレンダラーでも可能です。

ということで、①~③のまとめです!GO!

舞台となるシーンがあります。
4-1

ビューポートで俯瞰で見るとこんな感じです。
シーンにカメラを設置してパノラマレンダリングをします。
(このシーンの中に人間が立っていると想定した場所にカメラを置く)
4-2

最近のレンダラーはほとんどパノラマレンダリングをサポートしています。
2-1

シーン内に球体マッピングとして読み込むと(方法はいろいろあります)
このように全周映像として利用できます。
4-3

基になるシーンデータと重ねるとよくわかります。
一件まったく違う世界のようですが
レンダリングしたカメラの位置から見ると景色は完全に一致するわけです。
4-4

4-5
カメラ位置が動かず視点を見回すだけのシーンならば
Googleストリートビューのように自在に見回せるので便利です。
(カメラ位置を動かすと、原理上シーンが破綻します。要注意)

ガラスの球体を配置してレンダリングしても反射屈折が再現され、自然に合成可能。
2-25

ロボットのような接地感あるものも合成可能です。
3-16

球体パノラマ画像背景の上に、接地用の板ポリゴンを配置し、ライトや影落としの設定をする必要がありますが…
(ちょっとしたテクニックが必要です)3-11

CGのパノラマ画像にCGロボットを合成してるので、合成のメリットがあまり感じられませんが、
パノラマ画像がCGではなく、デジカメ写真などを結合した画像を利用すれば、映画のような合成シーンが作れるというわけです。
ldr

 

背景部分をレンダリングしておくことで、制作時間の短縮にもつながりますし
工夫次第でどんどん便利になります。
この方式(パノラマレンダリング)で動画を作れば、Youtubeで見かけるような360度VR動画を作ることもできます。
(コンポジットソフトなどの後処理が必要ですが)

 

前回①~③のなかでは、それぞれの作業での補足説明も多く、本筋がつかみにくかった点、
今回でご理解いただけたらな…と思います。