Arnold5で(新旧シェーダー)レンダリング比較

どうも! Maya太郎です!

以前の作例を再利用しようと
過去データを読み込んだ場合、
今年の春(2017年4月ごろ)に
Arnold4→5にバーションアップしているので
(Maya2018からAnrold5に移行された方は夏から)

それ以前に作成されたデータは、
レンダリング環境が異なる事になります。

Arnold 5からはノイズも減ってレンダリングが高速になった
という評判ですし、実感でもそうなのですが
過去のデータ(4時代)をそのままレンダリングした場合が気になったので
測定してみました。

 


過去のシーンを開いたままの状態です。
このシーンを作ったのは去年の末あたりでしょうか?
今見返すとパラメーター設定に雑な部分もあるような気が…
レンダリングしようとしたのですが当時の設定サンプル数が高めで
レンダリング時間が異常に掛かりそうでしたので
デフォルト設定のサンプル数に戻してから測定しました。
それ以外は読み込んだままの状態でレンダリング、
時間は10分17秒。(レンダリング時間はPC環境によって異なりますので参考程度に…)

ノイズ減少のためのサンプル数を上げるの状態なので
ノイズが多いのはご勘弁を…


あたらしいシェーダーに変換して効果の違いを試す

旧バージョン用のデータを開いただけでは、
Arnold5から標準シェーダに置き換わられた「Standard Surface」シェーダー
適用されていません。(自動変換なし)
Arnold4時代のStandardシェーダーを読み込むと
変換を促すボタンが付いていますので
シーン内のすべての旧シェーダーを
新しいシェーダーに手作業で置き換ます。

シェーダーをすべて現行バージョンに最適化しました。
事実上これでArnold5仕様のシーンになったと思うのですが
10分17秒→10分11秒と変化は誤差の範囲
時間に変化が無いのなら、ノイズ減少効果ぐらいあるかなと思うのですが
ノイズも減った様子はありません。

旧シェーダーと新シェーダーでの違いによる
レンダリング時間差は無いということですね。
高速化の要因の一つに新シェーダーが関わってると思ったのですが
この結果を見るとシェーダーでの最適化はあまりないのかな???????

ノイズも減ったような気配が無いので
旧環境で作成したシーン内の別の要因が、
Anorld5環境の足を引っ張っているのかな?
と疑ってしまいます(未調査)


それだけじゃオチが付かないので
シーン内の別の無駄な要因を解決してみた

もうすっかりAnorld4時代の操作を忘れてしまいましたが
メッシュライト(オブジェクトをライト化する)の挙動も違っているんですね。
現行のメッシュライトの設定に切り替え
メッシュライトのサンプル数が異常に高く設定されていたので(当時は無知だった?)
10→3に戻しておきます。

シーン内の複数のメッシュライトのサンプル数を10→3に下げたので
レンダリング時間が10分11秒から6分23秒まで短縮。
画像のノイズはもともとライトのサンプル数に影響が無い要因だったので
それによってノイズが増えたような形跡もありません。
【補足】ライトのサンプル数不足で発生するノイズは、直接光が当たる部分と影。
画像のノイズはおそらく間接光のサンプル不足によるものなので、
ライトとは別の部分のサンプル数を上げる必要がある。

当時はまだ不慣れだったので、でたらめにライトのサンプル数を上げていた可能性があるということ。

 

次回は、ちょっと「邪道」な
ノイズ削減方法を紹介します。
でも、お勧めできる方法ではありません。

 

では!