Arnoldでのコースティクスの実用性は?

どうも!Maya太郎です!

皆様はコースティクスを使用されますか?
以前からレイトレースのガラスのテストなどに幾度も登場しているコースティクスですが
レンダリングが重いということもあり、興味が無く、
Anorldに限らず今までのレンダラーでテストしたことはほとんどありませんでした。

チュートリアルや紹介記事などでいくつかコースティクスの作例もありましたので
「まあ、Anorldなんだから出来るだろう」
と、軽く考えてたのですが
実際やってみると全然出来ない!

設定は簡単なんです。
ガラスのような透過・屈折設定をした上で
「Advanced」のCausticsをチェックするだけ、なんですが

 

これがうまく行かないのです。(画像は割愛)

 

ユーザーガイドなどを調べ直しました。
すると

いかにも原文が英語っぽい内容で
何のことだかよくわかりません。

要は
原理上コースティクスは(あらゆる)ライトでは反映されず
オブジェクトのマテリアルの発光効果によって実現できる。

という事だと判断しました。
そういえば他のチュートリアル系ではライトを使わず
オブジェクトを発光をさせる方式の照明を使用していましたので…
なるほどこういう事情があったのですね。


ということで
オブジェクトをメッシュライト化しました。

ようやくうまく行きました。
確かに出来る、といえば出来るのですが、なんだか物足りないです。
■補足■
大抵のチュートリアルでは
マテリアル設定でのEmission値を上げる方式で(マテリアル発光)

照明を行っていますが
マテリアル発光ではノイズの発生が多いので

今回はノイズ対策面でも(マテリアル発光よりも有利な)
メッシュライト(オブジェクトをライト化)方式を使用しています。


他のレンダラーではコースティクスを使用する際は
フォトン(光子)を光源から飛ばすというアルゴリズムを使っているようで
そいうった方式を採用していないArnoldでは、このような光の集光効果などの表現は
あまり得意でないのかな?、というのが個人的な感想です。(専門家の見解は違う可能性があります)


Arnoldでコースティクスを使用したい場合は
上記の通りオブジェクトの発光を使う必要があるので
シーンのライティングにひと工夫必要です。

ちょっと実用度がイマイチかな?と思うのですが…

 

個人的にはあまり使う機会がないので困りませんが…