Arnold5のスカイドームライトは可視化の調整が出来ます(Arnold初心者向け)

どうも!Maya太郎です。

今日紹介する機能は
注意深い人ならとっくに気付いているコトです。
知らなかったと言う方は
便利なので利用してくださいね。


作例はありモノ素材で

今日の素材も、内容的に意味はありません。
さっと使える素材を寄せ集めたので…


スカイドームライトに使うHDR素材

これは、過去記事で作成した室内のシーンを
Arnoldのカメラ設定でパノラマレンダリングしたものです。
Arnoldのレンダリング画像は、そのままHDR要素(32ビットの色深度)を持っているので
HDR素材としてそのまま使えます。

スカイドームライトにパノラマ画像を貼りこんだところです。
スカイドームライトに貼り込むHDR素材のカラースペースは
sRGBではなくRAWにしておきましょう。

 

レンダリングするカメラ位置の調整…

 

レンダリングします。
背景画像にノイズが多く、そのままだと違和感があるので
デフォーカス処理でごまかしています。(今回の本題とは関係ありません)

 


スカイドームライトのVisibility設定

本日の本題!
スカイドームライトの設定の下のほうに
Visibilityの設定があるのです。

スカイドームライトが様々なレンダリング要素に影響する度合いを
細かくコントロールできます。

たとえば
cameraの数値をゼロにすると
HDR画像の背景が非表示になります。
スカイドームライトが無効になったわけではありません。
ライトは有効です。

背景画像が非表示状態でレンダリングされただけです。

オン・オフの切り替えでは無いので数値による微妙なコントロールが可能です。
うっすらと背景部分を有効にすることも可能。
繰り返しますがこの設定はライトの強度とは全く関係がありません。

「HDR照明を使いたいけど背景は不要」という場合が多々ありますが
この機能を使えば非常に簡単に設定ができるというわけです。

 


他の要素もコントロールしてみる

一例ですが、Specilarもゼロにしてみました。
この作例では映り込む要素は背景(HDR素材)しかないため
背景の影響がなくなると、映りこむものがなくなってしまったため
光沢感もなくなってしまいます。
【注意】
今回の作例はシンプルすぎて特殊な例ですが
他のオブジェクトがシーンに存在している場合はそれらが移り込むので

ここまで極端に光沢感が無くなるわけではありません。

他の要素も試してみてはいかがでしょうか?


まとめ

背景の表示・非表示は
レンダリングの基本的な押さえどころですので
多くの方がご存知かと思いますが
ご存じなかった方、便利ですのでご利用くださいね。

では!