Maya2018注意点 .mb(Mayaバイナリ)形式は過去バージョンとの互換性無し

どうも!Maya太郎です。

待望のMaya2018が出たわけですが
新機能の紹介の最上項目に気になる表記がありました。

Maya2018が出たからといって、すぐに業務に使う人はごくまれで
様子を見ながら移行する方がほとんどでしょう。

一度Maya2018で開いたファイルをそのまま.mb(Mayaバイナリ)形式で保存すると
Maya2017で開かないようです。(確認済み)
同じシーンを.ma(Mayaアスキー)形式でMaya2017で読み込んだら無事開きました。
うっかりMaya2018で上書き保存してしまう場合がありえるので、ご注意ください。


この問題は昔に比べれば問題ないレベル?

遠い昔…
はるか以前のMayaは
古いバージョンのMayaでそれ以降(最新版)のデータを
読み込めない場合は…
.ma(Mayaアスキー)形式で保存をした後
テキストエディターで開いて…

「requires XXXXXXX」の行を削除することで
バージョンチェックを回避するという方法が存在していました。

やがて、ファイルを開くオプションから
「バージョンを無視」というチェックが付いて
そのあたりもゆるくなったように思われました。

Maya2017の段階ではこのオプションも無くなっていました。
(これは「バージョン無視」に統一されていたという事かな?)

【注意】
いずれの方法にせよ、
(古いバージョンのMayaで)新しいバージョンのMayaのファイルが読み込めても

シーン自体の再現性は保障されません。
ノードの動作が変更になったり、ノードが統廃合されてる場合など
バージョンアップで仕様が変わった部分には互換性が無いので
必ずしも同じシーンにはならない事が多いです。

内部的な仕様の変更で、ある程度以上古いバージョンには、これらの方法が使えない場合もあります。

個人的な経験では自動UV展開のアルゴリズムが変わった様で
旧バージョンで読み込んだ場合、UVがずれてしまう出来事がありました。
その場合はUV展開のヒストリーを削除して(ついでにシーンのすべてのヒストリーを削除)
再度読み込みなおすと、UVのずれが回避できたのですが…

別バージョンでシーンファイルを開く場合は
出来る限りヒストリーは削除しておくべきでしょう!


Mayaに限らず
古いバージョンで新しいバージョンのファイルを開く事は
完全な結果が期待できない事がほとんどなので
うっかり上書きだけは
気をつけてくださいね。

 

では!