どうも!Maya太郎です。
前回に続き
簡単なフィジカルスカイを使った屋外照明を紹介します。
今回は、「毎度おなじみの寄せ集め街角シーン」を使って
少しだけにぎやかなシーンをレンダリングしてみました。
すでにフィジカルスカイは適用済みです。
前回紹介のとおり
フィジカルスカイに内蔵されている太陽シミュレーションで
太陽の向きを変えることが出来ます。
これによって印象的なライティングを簡単に作り出すことが出来ます。
太陽の角度を60度にすると
建物の影などが出来て、陰影のメリハリがつく面白い絵作りが出来ます。
(真上に近い角度だと、影が真下に落ちるので絵にメリハリが無い)
太陽の向きを一周させました。
どの向きから太陽光を当てたら面白い絵になるか、いろいろ試すのも楽しいです。
太陽の角度を落としていくと、西日の様な赤みを帯びた太陽光になっていきます。
(なんだか「●丁目の夕日」的なノスタルジックな絵になってこれも面白いです)
日没に近い5度の角度です。
空も夕焼けっぽく…
かなり暗いので明るさは補正しています。
ここまで行くと、「西日」が主役の絵作りになるでしょうね…
空の色がすばらしい。
太陽の角度を水平線の0度に
これも暗すぎて補正しました、補正しすぎたので
上の画像よりも明るく感じますが…(汗)
太陽の位置を変えるだけで
適当なシーンでも
このように楽しめます。
フィジカルスカイの現状の難点・不満
今回のバージョンで非常に使いやすくなった
フィジカルスカイですが、まだ改良してほしいことがあります。
【不満1】
太陽の方向を数値入力でしかコントロールできない&
太陽の位置はレンダリングしないと把握できない
V-Rayやmental rayなどは、太陽の向きをマニピュレーター制御で
角度を直感的にコントロール出来ました。
Arnoldの太陽システムは残念ながら、
太陽がどこに位置しているのかを把握するには
レンダリングする必要があります。
そしてアトリビュートの数値入力による制御しかできないので
向き調整には試行錯誤が必要です。
【不満2】
ビューポート表示でフィジカルスカイは反映されない
ビューポートでフィジカルスカイのライトプレビューが効かないので
レンダリングしないとライトの作用が確認できません。
少し前のアップデートでスカイドームライトの方はビューポートで
ライトプレビューが可能になったので、シーンのライティングイメージが
確認しやすくなったのですが、フィジカルスカイはまだ未対応のままです。
まとめ
まだ機能的に物足りない面(上記の不満で挙げた作業効率面)はあるものの
きれいな青空の屋外照明がワンタッチで作成できるのは
この機能の素晴らしいメリットです。
わざわざHDR素材を使う必要もありませんし。
では!