Arnoldでよくある質問⑤ スカイドームライトで影を切る使い方は正しい?

どうも!Maya太郎です。

皆様ゴールデンウィークは
楽しめましたでしょうか?
連休中はアクセス数が急減してしまいましたが
今日からは通常に戻るのかな??

今回もよくある質問ネタです!


質問
シーン全体に均一な明るさを与えるために
SkyDomeLight
を使用して影をオフにする…
Cast Shadow=OFFとして使用)
これは正しい考え方でしょうか?

回答
いいえ、影を落とさない光源は
この世界には存在しません。
そのため、物理ベースの絵作りにおいては
これは正しくありません。

 


Maya太郎の見解

公式には物理ベースの絵作りを前提として作られたレンダラーなので
現実のライトを考慮した絵作りをするべきというのは分かりますが、
非現実的な絵作り、演出も必要な場合があるでしょうし
ノンサポート覚悟であれば使用制限は無いと思うので
最終的にはご本人(相談者)の使いたい様に使ってもいいと思います。
新しいバージョン(Arnold5以降)にFlatシェーダーが付いたので
こちらを使うとシェーディングの無い面白い絵作りが出来るかもしれません。

 

質問であったスカイドームライトの影の有無を確かめました。
最新版のArnold5(MtoA2.0)での例です。

スカイドームライトはマップを貼らずにデフォルト設定の「白」のままです。
影付きです。現実的なライティングです。

質問にあったスカイドームライトの影を切った場合です。(Cast Shadow=OFF)
実はこれだけだと、オブジェクト同士の色の照り返しが発生しているので
厳密なフラットライティングとは言い難い結果になっています。
この状態だと、「影を切る」テクを使う意味はありませんね。

レンダー設定のRayDepth内「Diffuse」の数値をゼロにすると、
オブジェクト同士の拡散光の照り返し処理が無くなるので
Mayaソフトウェアレンダーの様なフラット風味を表現することは可能です。
ただ、シェーダーによって結果が異なりますのでうまく使い分けが必要ですね。

Maya太郎も「非推奨の使い方」が好きで
人に教えるのをためらうようなデタラメ技を数多く使ってきました。
ですので「公式にはおススメできません」と
言われる使い方も結構楽しんでいます。
そのような邪道技は
このブログで堂々と紹介できないので控えていますが…

 

では!