どうも、Maya太郎です。
このブログを書いている裏で、必死にMayaの勉強をしています。
勉強の過程で知り得た事を、初心者向けの記事として書かせていただいてます…

で、個人的に上達したいArnold…
以前も書きましたが、Maya太郎はこの手のレンダラーが苦手でした。
標準Softwareレンダラーがフォトリアルでなかろうが、コントロールしやすいし、レンダリングも速いので…
ず－っとそちらを使っていました。
ですのでVrayもmental rayも少しかじっただけで挫折してしまいました。

Arnoldは設定項目が少ないので、フォトリアルなレンダリングの習得がしやすいような気がします。
過去の自分が他のレンダラーでつまづいた原因がなんとなくわかるような気がします。

しかし、
やりたいことがあるけど、それに該当する機能が見当たらない…
あまりにも情報が少ない…まだまだ謎が多い…
この部分は過去の挫折経験と変わりません（涙）

前置きが長くてすみません。

今日の記事は、「あれ？」と思ったことからひとつテーマを取り上げてみました。

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■スペキュラONだけで反射が出来るのはArnoldだけ？■

他のレンダラーのことは詳しくないのですが、
金属・鏡などの映りこみの設定は反射（リフレクション）で設定するのが普通だった「はず」なのですが、
Arnoldはスペキュラー（光沢）をONにした状態で映り込みが表現されます。

まずは今回のシーンから
テカテカのクロムの質感でシーンを作ってみました。
クロム球が二つあります。比較用のためですが最初は同じ質感です。

今回使用した球の質感は「AiStandard」（Arnoldの標準マテリアル）を適用後、プリセットライブラリからクロムを選びました。

このように順番に辿ればＯＫです。このプリセットライブラリーはMaya2017 update1からの機能ですので、アップデート前のバージョンでは現れません。ご注意ください。

クロムの設定をみると、鏡のような理想的な「つるつるてかてか」の設定になっています。
レンダリング画像もチェックパターンの背景がばっちり映り込んでいます。

しかし！

その下にあるRelrection（反射）のアトリビュートには反射設定がされていないのです。このような質感の場合、通常は反射設定も最大設定になってるのが普通なのですが…

反射設定がなくても、「てかてか、つるつる」の加減によっては（スペキュラーがONになった段階で）、勝手に映り込みが生じるようになっているようなんです。Arnoldは…

これこそ、リアルなレンダラーゆえの特性なのか？
よくわかりませんが、プリセットのクロムですらリフレクション（反射）設定がされていないということは…

Arnoldは、「Reflection（反射）」設定を意識しなくても「Specular(光沢)」の調整だけで反射表現が可能なのでは？

ということになります。（個人的見解）

試しに左右の球で反射（Reflection）の有無を比較してみました。

結果はこのとおり、劇的な変化はありません。反射の設定がないほうが映り込みが自然で、反射ＯＮにすると、映り込みが過剰な気がするのは私だけでしょうか？

 

■質感を変えてみる■

クロム球の場合は特殊すぎるので、もう少し鈍い質感で試してみましょう。
今度は同じプリセットライブラリの中から「ホイールリム」を選びます。
これは車のアルミホイールの質感なのかな？

「ホイールリム」の質感です。
アルミっぽい鈍い光沢感とぼやけた反射がさきほどのクロムの質感と違っていますね。

マテリアルの設定はこんな感じです。Specularの設定（ほどほどのテカリと、表面の粗さに）よって、金属感の材質の違いに大きく影響を与えていると思われます。

右側の球のマテリアルのみ、Specularの数値を0.5に上げてみます。さすがにこの質感で全反射（=1)は
ありえないでしょうし…（実際には0.5でも高すぎますが）


結果が下図のとおりです。
Reflection設定で、床のチェック面が若干強調されていますね。

シーン設定を調整してみました。（チェックの模様を細かくするなど）
クロムの時と違って、今回はReflectionが設定されている右側の方がいい感じかもしれませんが、
物理的にはおかしいような気もします。（こんなに映りこむわけがない）

結論としては、サンプルのマテリアルでもReflection設定されてないものが多いので、
基本はSpecularの反射表現のみでOK、
物足りないとき（現実以上の映り込みが欲しいときなど）は
Reflectionでお好みで調整…という流れでいいんじゃないでしょうか？？

あくまでも初心者向けの話しで、エキスパートの方たちはもっと最適な設定方法があると思いますが…
もし間違ってたらすみません。試行錯誤での私、Maya太郎の見解です！