Maya2017新機能チェック 「Mash」③木の自動配置(前編)

どうも!Maya太郎です。

前回の作例を作ってるときに、
「MASHってモデリングにもかなり役立つのではないか?」と思ったのです。
モーショングラフィックス的な話しから、すこし脱線になりますが
試したいことがあったので、やってみます。

 

■森の木をMASHで自動配置する■

地面の特定の場所に木を配置したい、そういうケースがたびたびあります。
Maya太郎は、ローテクMaya使いなので、このような場合手作業で配置していました。
もしかしてMASHがあれば、楽に作業ができるのではないかと…

 今からやろうとすることと同様の機能が
すでにMayaにあるのかは知りませんが、
3DSmaxではあります。(スキャッタ合成オブジェクト)
この機能が頭をよぎりました。

(実はこの作例、本当に下調べ無しに作業をやっています)
まず、ローポリゴンの木を作ります。

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地図を作るために、大きな平面ポリゴンを作成し、地図用のカラーマップを貼り付けておきます。

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地図のテクスチャ素材はカラーマップと、緑部分(森にしたい)を白黒画像にした二枚を用意しました。
右側の白黒画像の白の部分に木を生やしたいのです。

 

前回の記事で行ったのと同じなのでやり方は割愛しますが
[MASH_Distribute]タブの [配分タイプ]を[メッシュ]にして地図のメッシュをコネクトします。
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地図の表面に木が配置されます。まだ配置は適当です。

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木が少ないので増やします。
ポイント数(ここでは木の本数)を100に増やし、メッシュ上の配置方法を[ランダム面の中心]にします。
ランダムなポリゴン面に100本の木が生えています。あくまでも現状確認です。

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これからの作業のために、MASHエディタを使いましょう。[MASH]→[MASHエディタ]

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MASHエディタを利用すると、MASHのノードを増やして複雑になってきた時も簡単に目的のノードにアクセスしやすくなります。便利ツールですね。

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■MASHのノードを追加する■

MASHは複数のノードを組み合わせて高度な表現が可能です。
木の生える位置を制御するのに、新しいノードを使います。

MASHエディタの最上位のMASH1を選択してください

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アトリビュートエディターのMASH1タブが選択状態になるので

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Visibilityノードをクリックして、可視性ノードを追加します。

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このようにノードを追加すると、MASHエディタ新しいノードが追加されます。
ノードが増えてくるとMASHエディタで管理する方が楽になります。

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[MASH_Visibility]強さマップ のテクスチャに、先ほど用意していた白黒のテクスチャデータを読み込みます。

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白黒マップの白い部分(マップの緑の部分に相当)に木の分布が適用されました。すばらしい!
ですが、木の本数が100本のままなので、木の密度が足りないようです。

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少し長引きそうなので、続きは次回に…