【Arnold】静止画向けと言われる Optix Denoiserを動画に適用するテスト

どうも!Maya太郎です!

最近、私用で作るCGには、
Optix Denoiser(静止画用のデノイズ機能)を使って
ノイズ少ないすべすべ質感の画像を作ることが多いです。

ノイズ対策のためのパラメータ設定もせずに
デフォルト設定のまま気楽に使っております。

この機能で生成された(ノイズ軽減された)画像は
フレームごとの画像処理なので
動画としてレンダリングした連番画像の場合
前後フレームを加味しない処理であることから
ちらつきが生じてしまうという問題が存在します。

前後フレームを加味した動画に適したデノイズ機能
別機能としてArnoldに搭載されていますが
かなり面倒な作業(個人的に)なので
どうも使う気になりません。

ということで
禁断技(?)である
静止画用途のOptix Denoiserでの
動画がどれぐらい実用的なのか!
というテストをしてみました。

この機能をご存知の皆様ならば
一度は試したことがあるんじゃないかと…


【おことわり】
Optix DenoiserはNVIDIAの技術です。
ですのでNVIDIA製のグラボ搭載のパソコンでしか機能しません。
(NVIDIA製でも数年以上前の古いモデルは適用外)
ですのでMac版や、古めのPCの方にはお使いいただけない場合もあります。


過去素材を何も考えずにレンダリング

過去素材をデノイズ機能をオンにしてレンダリングしますが
(やり方は前記事参照
過去に作成したデータの場合
いろんなレンダリング設定を調整した後のデータなので

Arnold関連の設定を初期化するために
過去シーンを
新規シーンにインポートする形で読み込んで
レンダリング設定を
デフォルト設定のままレンダリングさせました。

これが下の動画になります。
今回は動画でのちらつきの検証なので
動画で見ないことには違いが分かりませんので
動画のみ貼り付けました。

適用前(できれば全画面表示で)

縮小画面では分かりにくいですが
全画面表示で見ると
白い壁がずいぶんざらついてちらちらしています。
低ビットレートの動画エンコードのちらつきとは違いますよ(汗)

 


適用前(できれば全画面表示で)

ノイズがかなり減っています。
とはいえ、ちらつきがないわけではなく…

そしてデフォルト設定のサンプリング値設定のままなので
アンチエイリアス処理がほとんど効いてないので、
デノイズ機能と関係ない細部のちらつきも気になりますが…

ただ、レンダリング時間に負担をかけずに
これだけの効果があれば上出来かと…


まとめ

Optix Denoiserは、静止画用途を前提として提供されているようですが
商用CGでも納品前のチェック動画なら問題ないと思いますし、
学生さんの自主製作作品の場合
これらのノイジーな画像を逆に持ち味にして
フィルムノイズ調のエフェクトを追加して
わざとワイルドな作風に仕立て上げるのもいいかもしれませんよ!

要は使い方次第かな…と。

では!