(初心者向け)Maya2018を使った背景写真の合成CG② ShadowMatte

どうも!Maya太郎です。

前回(初心者向け)Maya2018を使った背景写真の合成CG① カメラ位置合わせの続きです。
(前記事もご覧くださいね)

前回はカメラ位置を合わせるところまででした。
今回はレンダリングを行います。

シーンにライトを加えます。
フィジカルスカイを追加します。

 

これがこの企画では初のレンダリング画像です。(ビューポート表示ではありません、ということ)

 


■ShadowMatteシェーダーを使う

今回の本題であるShadowMatteシェーダーを使います。
平面オブジェクトを選択し…

 

右クリックで新しいマテリアルの割り当てを行います。
今回はaiShadowMatteを選びます。


合成用の影をレンダリングするシェーダーは
以前のバージョンのArnoldでは
ShadowCatcherというシェーダーを利用していましたが
Arnold5からはShadowMatteに置き換えられました。
以前のShadowCatcherよりも簡単に設定が出来るようです。

【ShadowCatcherを紹介した過去記事】Maya2017 Arnoldで360度のパノラマレンダリング③


ShadowMatteはShadowCatcherと違って基本的に何もしなくても良好な結果が得られるようです。
今回はシェーダーを割り当てただけのままで何もしていません。(旧)ShadowCatcherとは大違い…

レンダリングすると
平面オブジェクトには、他のオブジェクトから受けた影しかレンダリングされないようになります。
作例ではフィジカルスカイライトの光源が真正面なので影が真後ろに落ちてしまい
影が確認しづらいので…

スカイドームライトのアトリビュートを調整してフィジカルスカイの向きを回転させます。
ビューポートで回転させても、アトリビュート数値入力でもかまいません。
(他の照明方法の場合で影の向きに不具合が無い場合は、この操作は不要です)

斜め正面から光が射すようにしました。
今度は影が途切れてしまっています。
これは、平面オブジェクトが小さすぎたからですね。

 

平面オブジェクトを拡大すれば解決します。
このように、細かなことでの微調整はよくあることです。
(作業しながら記事を書いてるのでハプニングも貴重な「あるあるネタ」です)

このように影が芝生に落ちた「ような」絵になりました。

地面部分が
舗装路などフラットな路面ならこれでもOKなのですが
芝生のように凸凹がある状態でのこの影の落ち方は
すこし違和感を感じる場合もあります。

 

芝生(の背景写真)に落ちる影に草の立体感を反映させる方法は次回に続きます。

では!