どうも!Maya太郎です。
Arnold5の登場で使いやすくなったライトのセットアップ、続編です。
今回は、すこしだけにぎやかなシーンで説明します。
(とはいえ、過去素材の寄せ集めですが…)
前回と同様にスカイドームライトを設置します。
復習になりますが、デフォルト設定では白い光が全方向から
シーン中央に放射されます。
このようにオブジェクトが(建物に囲まれたり)
ある程度適切に配置されている場合
(今回の作例では)空の部分からの光しかシーンに届いていません。
ちょうど薄曇りの様なライティングになっています。
なので前回の様な
ランプテクスチャーで下方向からの光をさえぎるような処理は割愛します。
スカイドームライトにHDR素材を貼り込んだ場合
素材の撮影場所に居るかのような照明が可能です。
特に難しいライトの設定をしなくても
ここまで表現できるなんて
すばらしいですね!
長生きはするもんじゃ…(爺モード)
ちょっとだけ技術的なお話(ノイズ取り基本編)
シーンによりますが、入り組んだオブジェクト配置やライトの加減によって(マテリアル設定の場合もあり)
デフォルト設定のままのレンダリングでノイズが気になることがあります。
Arnold5になって、以前と比べてノイズが非常に減っているものの
ノイズが出るときには出るわけで…
ノイズ対策は、もうすこし先の話になりますが改めて紹介しますが(実は過去記事でも書いてます)
今回はその一部を紹介します。
↓黄色い恐竜にノイズが目立ちます
今回は、スカイドームライトのアトリビュートから
サンプル数を上げてみます。
1→3に上げてみます。
目立つノイズがずいぶん減りました。
しかし、完全にノイズが取れたわけではありません。
そして、サンプル数をこれ以上上げてもノイズがこれ以上減ることもほとんどありません。
なぜなら…
ライトのサンプル数を上げて取れるノイズは
該当ライト(今回はスカイドームライト)から直接光があたってる部分に作用するもので
シーンの他の部分に当たって跳ね返ってきた間接光には作用しないのです。
間接光のノイズ除去方法は
レンダー設定内のサンプル数を上げて調整しますが、
やみくもに数値を上げてもレンダリングが遅くなるだけで
効果的にノイズが取れるわけではありません。
最新版のノイズ対策記事は後日書きなおすつもりですが
待ちきれない方は
過去バージョンでのノイズ削減方法の過去記事
Maya2017 Arnoldのノイズ軽減方法を試してみる①
Maya2017 Arnoldのノイズ軽減方法を試してみる②
Arnold初心者向け 屋外照明の簡単ノイズ除去の「一例」
を参照ください。
ノイズの話から本題に戻る
ノイズの話は今回の本題ではないので
シーンの照明の話に戻ります。
スカイドームライトは基本的に全周囲からのライティングになるので
それだけではフラットな照明効果になり
強烈な影の出るようなライティングにはあまり適していません。
今作例でのHDR素材は日差しの強い場所での撮影では無いので
太陽の様な強い日差しがほしくなります。
そんな時はディレクショナルライトを足しましょう。
これはMayaの標準ライトでOK。
このように日なたと日影のメリハリがついて、いい景色になります。
ディレクショナルライトはMayaの標準ライトですが
アトリビュート内のArnoldロールアウトから
Arnold用に拡張された設定が利用できますので、とても便利に使えます。
(サンプル数を増やす場合もここで調整します)
作例はあくまでも一例ですので
簡単なライティングでいろいろ試してくださいね。
では!