Maya版「非」商用フリーRenderManに挑戦⑥ インテグレーターって何?

どうも!Maya太郎です。

RenderMan
素人ながら体当たりレポートやっています。
前回記事
Maya版「非」商用フリーRenderManに挑戦⑤ 夜間室内光のレンダリングテスト
で冒頭に紹介した「インテグレーター」の種類について紹介します。

integrator 【名】積分器、積算器、集成する人
と訳されるのですが、適切な日本語訳はよくわかりません。1-2
デフォルト設定では「パストレーサー」となっており
Arnoldと同じようなアルゴリズムでレンダリングされますが、
RenderManはいくつかの「インテグレーター」を切り替えることで
様々な使い方が出来るようなのです。
たくさんの種類があるので試してみました。

 

インテグレーターを切り替えてみる

デフォルト設定の「パストレーシング」です。基本的にはこれを使うことになるでしょう。
1-5

VCM(双方向性パストレーサー)です。
上記の「パストレーサー」は一方向性なので
VCMの方が(双方向なので)アルゴリズム的には上位?
しかし、VCMがデフォルト設定インテグレータではない、ということは
(パストレーサーとは)一長一短があって住み分けが出来るものだと思いますが…(今後調査します)
(屋内のレンダリングはこちらの方がオススメらしいです)1-18

アンビエントオクルージョンも、この機能で書き出しが可能です。1-7

「Validate Bxdf」 これは何のために使うのかよくわかりません。
赤は発光物でグレーや黄色が反射や拡散などの要素っぽいですね。分析用でしょうか?1-10

「Default」という名ですがデフォルト設定という意味ではありません…。 (Diffuse要素+金属部分のハイライトっぽい)1-8

これは直射光のみの結果です。間接光表現のできない「Mayaソフトウェア」のレンダリングを思い出します。
1-9

「Visualizer」に関しては数多くのサブ項目があります。1-11

「Visualizer(ST)」これは何の要素かな?1-16

「Visualizer(normals)」よくある法線表示でしょうか?1-15

「Visualizer(flat)」オブジェクトごとに色分けされているようです。(マテリアルで分類されていない)

「Visualizer(shaded)」単純なシェード画面です。1-13

「Visualizer(bxdf)」よくわかりません。1-12

 

「Debug Shading Context」という項目も
サブ項目がたくさんりますが、こちらは多すぎて紹介しきれません。
これは完全に分析ツールです。不正なレンダリング解決やチューニングのために
内部処理を可視化したような感じです。1-23

 

 

まとめ

このようにインテグレーターは
「レンダリング方法(アルゴリズム)の選択」や
レンダリング内部処理の分析用のための可視化など
多くの種類があります。

最初のうちは深く考えなくてもいいと思いますが、
使いこなしていくためには、この分析結果をきちんと見極めて適切な設定が
できるようにならないと…(理想)

というわけで、今回も雑感でありますが

RenderManってどうなの?という方に少しでも先行レポート代わりになれば幸いです。

 

では!