どうも!Maya太郎です。
RenderMan素人ながら体当たりレポートやっています。
前回記事
Maya版「非」商用フリーRenderManに挑戦⑤ 夜間室内光のレンダリングテスト
で冒頭に紹介した「インテグレーター」の種類について紹介します。
integrator 【名】積分器、積算器、集成する人
と訳されるのですが、適切な日本語訳はよくわかりません。
デフォルト設定では「パストレーサー」となっており
Arnoldと同じようなアルゴリズムでレンダリングされますが、
RenderManはいくつかの「インテグレーター」を切り替えることで
様々な使い方が出来るようなのです。
たくさんの種類があるので試してみました。
インテグレーターを切り替えてみる
デフォルト設定の「パストレーシング」です。基本的にはこれを使うことになるでしょう。
VCM(双方向性パストレーサー)です。
上記の「パストレーサー」は一方向性なので
VCMの方が(双方向なので)アルゴリズム的には上位?
しかし、VCMがデフォルト設定インテグレータではない、ということは
(パストレーサーとは)一長一短があって住み分けが出来るものだと思いますが…(今後調査します)
(屋内のレンダリングはこちらの方がオススメらしいです)
アンビエントオクルージョンも、この機能で書き出しが可能です。
「Validate Bxdf」 これは何のために使うのかよくわかりません。
赤は発光物でグレーや黄色が反射や拡散などの要素っぽいですね。分析用でしょうか?
「Default」という名ですがデフォルト設定という意味ではありません…。 (Diffuse要素+金属部分のハイライトっぽい)
これは直射光のみの結果です。間接光表現のできない「Mayaソフトウェア」のレンダリングを思い出します。
「Visualizer」に関しては数多くのサブ項目があります。
「Visualizer(ST)」これは何の要素かな?
「Visualizer(normals)」よくある法線表示でしょうか?
「Visualizer(flat)」オブジェクトごとに色分けされているようです。(マテリアルで分類されていない)
「Visualizer(shaded)」単純なシェード画面です。
「Visualizer(bxdf)」よくわかりません。
「Debug Shading Context」という項目も
サブ項目がたくさんりますが、こちらは多すぎて紹介しきれません。
これは完全に分析ツールです。不正なレンダリング解決やチューニングのために
内部処理を可視化したような感じです。
まとめ
このようにインテグレーターは
「レンダリング方法(アルゴリズム)の選択」や
レンダリング内部処理の分析用のための可視化など
多くの種類があります。
最初のうちは深く考えなくてもいいと思いますが、
使いこなしていくためには、この分析結果をきちんと見極めて適切な設定が
できるようにならないと…(理想)
というわけで、今回も雑感でありますが
RenderManってどうなの?という方に少しでも先行レポート代わりになれば幸いです。
では!