どうも!Maya太郎です。
前回までは昼間の太陽光をベースにした内観CGでしたが、
今回は夜の照明器具による室内照明に挑戦します。
機能的には今までの記事で紹介したことばかりです。つまり応用・実践編という位置づけですね…
すべてのライト、屋外の建物を削除してマンションだけのシンプルなシーンに戻しました。
下図の赤いライト状のオブジェクトが今回の照明として利用されます。
同じ照明器具を使うと、それぞれの調整が面倒になるので
同じ設定値になるライト用のメッシュは結合して1オブジェクトにしています。(手抜き用)
おススメできる方法ではありません。
Arnold→Lights→Mesh Lightでオブジェクトをライト化できます。
しかしこの方法でライト化できるのは最近アップデートされたMtoA1.4.1以降(2016年11月後半ごろ)なので
それまでのバージョンの方は
Maya2017 ArnoldプラグインMtoAの新しいバージョン(1.4.1)が出てます。(過去記事リンク)などを参考に
MtoAをバージョンアップされるか、
以前のバージョンからあるライト化の方法
Maya2017 Arnoldレンダラーで、オブジェクトをライト化する二つの方法(過去記事リンク)
を参考に試してくださいね。
基本的にやってることは同じようなものです。(応用可能)
MtoAとは、ArnoldをMayaで動かすプラグインのことです。
Maya2017以降にデフォルトでインスールされていますが、
Mayaとは個別にアップデートが頻繁に行われています。
当ブログではアップデートのたびに検証し記事で紹介ています。(興味のある範囲のみの検証で雑ですが…)
ライトをメッシュ化できるとはいえ、そのままの設定ではライトが弱すぎるので
ほとんどの場合、真っ暗な状態です。
レンダリングミスでないのを確認する方法としては
レンダービューの露光量を上げると、全体の明るさが持ち上げられるので、
暗いながらも照明されていることが分かります。
しかし、32ビットの色深度のレンダリングというのは、このようなほぼ真っ暗な状態の暗部でも
色情報を保持してるんですね。すごい。
ライトの強度はライト化したメッシュのアトリビュートで調整できます。
強度だけでなく
「Light Visible」をオン
(これをオンにしないとライトのオブジェクトが不可視のままになるので絶対チェックすること)
ノイズ軽減を考えて「Sample」を上げる
(ノイズ対策のためなので後回しでいい、これはお好み次第)
などの設定も行いましょう。
これだけで室内照明、ほぼ完成です。
きちんとした照明シミュレーションではないのでライトの明るさはお好みでいいでしょう。
ノイズが多いですが、現段階では手早く進めるためにノイズ対策は後回しで…
と言いつつ、少しだけサンプル数を上げてみました(笑)
廊下から奥(実は玄関ですがモデリングは未着手です)にも、電球状の照明を配置します。
この部分でです。
同様のメッシュライト化作業ですが、
ここではライトの色を「色温度」のパラメーターで暖色系に変更しました。
実際の色温度の数値は無視して、見た目(好み)での設定です。
ついでに、キッチンの上の照明もおまけ程度にライト化します。
この設定は本当に適当なので、割愛します。
これで奥の方まで照明が当たり、温かなマイホーム風の情景になりました。
しかし、生活感がまったくないのでリアリティが感じられません(汗)
本来、夜はカーテンを閉じておくはずですが、
窓に映り込む室内が何とも言えぬリアル感を出しているような気がして…
あえて開けっ放しにしています。
窓の外の夜景は今回用意する時間がなかったので、残念念ながら外は闇の世界です。
昼間もいいですが、夜もいいですね。
ちなみに、ノイズを軽減するサンプル数調整は手間がかかりますが、(相応にレンダリング時間も)
ライトの調整はとてもあっけなく望みどおりの結果に辿りつけました。
Arnoldすごい簡単!(あとはノイズだけ)
執筆の合間に家具などを増やす予定ですが、全然作る時間がありません。
では!