どうも!Maya太郎です。
Maya2016 Extension2から実装された「クイックリグ」を使ってみました。
難しいことは何も考えずに
自動で人型オブジェクトにジョイントやバインド設定が施されるという
ちょっと疑いたくなるような新機能です、
オススメなのは普段キャラクタ系のCGには縁のない他業種の方が、ちょっと扱ってみたいなぁという時に威力を発揮するものだと思います。
では、使ってみましょう。
■人型のオブジェクトを準備・トランスフォームのフリーズ■
自作のものでも、素材集などから持ち込んだものでもかまいません。
トラブルがないようにシーンの座標中心(特にX軸=0)に体の中心が来るよう配置してください。
さらに[修正]→[トランスフォームのフリーズ]で位置や回転などをフリーズ化しておいたほうがいいでしょう。
今回のサンプルモデルは「コンテンツブラウザ」からのサンプルを使います。
[ウインドウ]→[一般エディタ]→[コンテンツブラウザ]
以前は[バイザー]という機能がありましたが、それの強化版の位置づけのようですね。
サンプルライブラリから人型のオブジェクトを選択(ダブルクリックか中ブタンでシーンにドラッグ)
読み込んだ直後はシーンのスケールと合わない場合もあります。
他のアプリからインポートした場合も同じようなことが多々あると思われます。
オブジェクトを縮小します。当然スケールのアトリビュートも小さな数値になってしまいます。
[修正]→[トランスフォームのフリーズ]オプションで「移動」「回転」「スケール」のチェックを確認し、適用します
オブジェクトには変化がありませんが、アトリビュートは初期状態に設定されました。
「これから作業を始めるぞ」という場合は、「移動」「回転」「スケール」をフリーズ化して、作業空間での最適化を行った方がいいでしょう。
■クイックリグを使ってみる■
それでは注目の新機能!クイックリグを使ってみましょう!
人型オブジェクトを選んだ状態で[リギング]→[スケルトン]→[クイックリグ]
クイックリグには
「ワンクリック」…全自動
「段階的」…半自動
があります。
「ワンクリック」を選びます。(デフォルト設定)
メッシュを選んでる状態ですので「自動リグ」を押しましょう!
■自動のリグ作成の結果は?■
内部でいろいろ処理してるので少し時間がかかる場合もあります。
処理が終わるとジョイントやリグ設定の形跡が見られるセットアップが終了しました。
キャラクタセットアップの素人でも、ワンボタンでこの処理が可能になります。すばらしい!
とてもすばらしい機能ですが…………………万能ではありません。
よく見るとジョイントの関節部分が微妙にずれています。特に上半身。
動かしてみると奇妙な曲がり方をしています。クリーチャーとしては面白いですが、関節位置がずれているのは少し残念。
当然こんなことも想定済みのようで、
さきほどのクイックリグに用意されているもうひとつの「段階的」モードで作業すれば、その問題は解決します。
完全自動ではなくなるのは残念ですが、簡単にセットアップが出来ますよ。
次回は、「段階的」セットアップで関節位置を調整してセットアップします!