【Arnold5】パノラマ画像レンダリング→スカイドームライトのIBL

どうも!Maya太郎です!

今回紹介の作業内容は、実は過去記事で掲載していた方法の再掲載です。
過去記事ではArnoldのバージョンが以前のものだったので
現在では不要になった面倒な操作が記載されており、
今から見ると混乱を招く事になるので
現バージョンでの使い方として
新規記事で書き直すことにしました。


一応、前記事の続きです…

前記事での作成画像。この背景は

パノラマ画像をスカイドームライトにしたものだったのです。

本来の背景はこのような景色です。このシーンをパノラマレンダリングします。

レンダリングするカメラをシーン中央に置き、
地表からの高さを記憶しておきます(1.722)

カメラのアトリビュートで
カメラタイプをSphericalに切り替える事でパノラマレンダリングを行います。

この画像はEXRファイルで保存しましょう。

スカイドームライトを作成し
その画像を貼りこむのです。

シーンの中心(0,0,0)に新規カメラを設置し
先ほどのカメラの高さだけカメラを移動させます(0,1.722,0)

こうすることで、パノラマ画像と
合成用のオブジェクトの接地感がうまくなじみます。

カメラの位置が動くと、パノラマ画像との整合性が崩れるのでカメラの位置をロックしておきます。
(回転などはロックしなくてもいい)

厳密に言えば、スカイドームライトの中心にカメラが存在しているはずなので
(パノラマレンダリングの中心はカメラだから)
スカイドームライトの位置も1.722分だけ上に上げとくべきです。

影を合成するために
aiShadowMatteを接地面の平面に適用します。
ここが過去記事との最大の違いで、
Anorld5で置き換えられたこのマット機能はとてもつかいやすくなりました。

以前のバーションのマット機能はいろんな設定が必要でしたが
このバージョンは設定無しでOK。そのまま影を投影してくれます。
とても便利です。

キャラクターの高さ(位置)を変えた場合も

宙に浮いたり、めり込んだりといった
違和感の無い(影を含めた)合成が可能です。
(パノラマ画像とのずれが生じないように)カメラの位置を動かせず、
回転やズームだけのカメラワークになりますが
背景のレンダリングがいらないので高速にレンダリングが可能です。簡単なサンプル画像をレンダリングするぐらいの作業なら
背景はIBL(イメージベースドライティング)で処理したほうが手軽です。
使い回しもできますよ。

過去記事で習得された方はともかく
初めて本記事をご覧になられた方は是非お試しを!

 

では!