どうも! Maya太郎です。
先週行われ、当ブログでまとめ記事を掲載した
ウェビナーWhat’s Arnold? ~Arnoldレンダラーとはなにか?基本から説明します!~
の中で紹介されていた、Arnoldのノイズ削減方法をやってみました。
参考ページ:
https://support.solidangle.com/display/ARP/Removing+Noise+Workflow(英語)
ここのフローチャートをすべて実行するわけではありませんが
いくつかをやってみます。
さて、うまくいくでしょうか!?(意味深)
先日の記事でレンダリングした品質(設定)での室内レンダリング。
ノイズは気になりますが、レンダリング時間の許容範囲(10分)での設定です。
当時の設定は感覚で行ったものです。(深く考えていない)
これを初期設定に戻して、そこから今回のアドバイスをもとに
サンプル数を調整していくことにします。
これが初期値とはいえ
デフォルト設定のサンプル数では、ノイズが目立ちます。
レンダリング時間は1分8秒と、個人的にはこれでも遅く感じますが、
この時間を基準にレンダリング時間を比較したいと思います。
ノイズの原因を調べるためにAOVの項目から
様々なレンダリング要素を同時にレンダリングします。
本来この機能は合成用に使うものですが、このように
レンダリングのチューニング分析にも使えるわけですね。
Arnold専用レンダービューで、それぞれの要素を切り替えてプレビューできます。
まずは直接光の影響するdirect_diffuseを確認。
ライト周りにノイズが確認できます。
参考ページ:
https://support.solidangle.com/display/ARP/Removing+Noise+Workflow(英語)
ここのフローチャートによると、この場合はライトのサンプル数を上げればいいようです。
ライトごとにサンプルを調整する必要があります。
キッチンの天井にあるライトのアトリビュートから
サンプル数を調整します。
サンプル数を上げると効果がよくわかります。
この程度のサンプル数の変化はレンダリング時間にあまり影響していません。
画面右側の円形のライトは、サンプル数をかなり上げないとノイズが軽減しませんでした。
通常多くても3か4でいいという話でしたが、今回は10まで上げています。
原因は
・通常のライトではなくメッシュライトを使っている(ノイズが出やすいライト)
・同じ形状なので、3つのライト(メッシュ)を結合して1オブジェクトにしていた。
等が考えられます。
通常のライトを使うと、もっとノイズは出にくいだろうと思われます。
今回は作り直しなどせず、このまま調整を進めます。
サンプル数を上げた結果ノイズは減りましたがレンダリング時間は
68秒→112秒に増えています。
これはあくまでも直接光のノイズ軽減でした。
indirect_diffuseに切り替えて間接光のノイズを見てみます。
こちらはまだノイズが多いままです。
軽減方法はDiffuseのサンプル数を上げる、とのこと。
indirect_speculaarに切り替えて間接光のノイズを見てみます。
こちらもまだ同じくノイズが多いままです。
こちらの軽減方法はGlossyのサンプル数を上げる、とのこと。
このようにノイズが発生するパス(要素)によって調整すべきサンプル項目が異なります。
それぞれを少しずつ上げていくことで、効果的にノイズが削減できる、というわけです。
これらの作業時には全画面レンダリングではなく
選択領域だけをレンダリングする機能を利用しましょう。
ライトのサンプル数調整と違って
少しサンプル数を上げた程度では
なかなかノイズが減ってくれません。
サンプル数の上限値って…どこまで上げれば…
部分レンダリングなのにこのレンダリング時間…
先ほども書きましたが、このシーンはすべて、メッシュライト(オブジェクトをライト化させる)を使っており
通常のライト使用時よりもノイズが多く発生するのは仕方がないのですが…
今回はやり直すのも面倒ですし、我慢して作業を続けます。
結局、ノイズ要因が分かっても、調整するサンプル数が相当上がってしまうのを痛感…
徐々に上げてレンダリングしてるのですがこの段階で40分。
さすがにこのサイズで40分は我慢できないので作業を中断します。
適当に設定していたレンダリング時間10分の画像をもう一度参考に…
次回は、ライトをメッシュライトから通常のライトに戻して
再度やり直すことにします。
本来はメッシュライトのまま続けたかったのですが、これだと静止画用途にしか使えそうにないので。
(アニメーション用だと重すぎる)
では!