新装レンダラーArnold、奥が深いですね…。
フォトリアルなCG製作の経験が少ない私、Maya太郎には困惑することばかりですが、
すでにV-RAYやmental rayなどを経験されている方にはとっつきやすいレンダラーなのかもしれませんね。
今回のネタは
わかってる人にはなんてことはないことなのですが、
ライトの配置直後によくある出来事に関するワンポイントアドバイスです。
多分、みなさんで自己解決できるとは思いますが…念のため…。
■Arnoldライト設定時、初心者が気をつけること■
Arnoldでライトを追加する場合、Arnoldメニューにライト項目があります。
Arnold用に用意されたライトと、見慣れたMayaの標準ライトも選択できます。
トラブルを避ける意味でも、こちらの方からライトの追加をした方がいいでしょう。
使い慣れたMaya標準ライトはそのままでも使えますが
Arnoldでは多少の調整が必要な場合があります。
たとえば下記のような場合です。
ポイントライトを画面に配置してレンダリングした場合、レンダリングしても真っ黒になる場合があります。
こういった場合は
ライト(今回はポイントライト)のアトリビュートを見て下さい。(下記の画像)
Arnold使用時は、Arnoldアトリビュートの設定が有効になりますので、
アトリビュートパネル上部にある[ポイントライトアトリビュート]の[減衰率]が「減衰なし」(どこまでも光が届く)設定になっていたとしても
Arnold用の「二次減衰(quadratic)」(現実世界と同様に距離によって光が減衰する)の設定が有効になります。
ですので、この場合はライトの強度を上げることで、適切な明るさに調整しました。(下図赤枠内の強度設定)
減衰の有無や、ライト強度、ライトと被写体との距離など、使うライトの種類によって工夫が必要ですが、原因さえ理解すれば他のケースにおいても応用が利くと思います。
たとえば、Arnold専用ライトのエリアライトを使ってみた場合、ライト強度(Intensity)をデフォルトの1から200まで上げないとシーンが適正に照らせませんでした。
これはArnoldに限らず、標準(ソフトウェア)レンダラーでのエリアライトも同じような調整が必要ですけどね。
現実世界に近いライティングが出来るレンダラーは、すこしの手違いで白とびや真っ黒の結果になることが多いので
軽めのシーンを使っていろいろ試してみる時間が必要ですね…
新機能チェックとしてのArnold紹介は今回で一旦終了して
Maya2017の他の新機能紹介に移りますが、、Arnoldの記事は後日改めて書きますのでお楽しみに!
(それまで勉強しておきます…)