(Arnold)ボリュームシェーダーで「簡単」な雲を作成

どうも!Maya太郎です。

今回は、Arnoldのチュートリアルページを調べている際に発見したことを紹介します。

このチュートリアルは
SolidAngle社のページより(MayaのArnoldヘルプからのリンクでたどれます)
ボリューム シェーダを使用して雲をレンダリングする

 

このページのチュートリアル内容をざっと要約すると
球を縦に押しつぶし…

ボリュームマテリアルを割り当てます。

 

ボリュームマテリアルは
Arnoldの「スタンダードボリューム」というものです。

 

割り当てた結果、このようになります。

 

今回設定する部分は、
ボリュームマテリアルのアトリビュート内にある
Transparent→Weightに3Dテクスチャーを割り当てます。

 

3Dテクスチャーには、Maya標準の「クラウド」を割り当てます。

 

これでレンダリング準備は終了です。
簡単です。
おっと、ライトを置かなければ…
これが無いとレンダリングは真っ暗になってしまいます。
「フィジカルスカイ」を使います。

 

カメラアングルをローアングル気味にしてレンダリング…あれ?
雲になりません。

実はここがはまりどころで
いろいろ調整したのですがうまくいきませんでした。
このチュートリアルはサンプルシーンがダウンロードできるので
片っ端からデータを見比べてみたところ…

オブジェクトのアトリビュートのArnoldロールアウト下部の…

 

Volume Attributes→Step Sizeの設定が違っていました。
この数値を上げると

無事レンダリングできました。
この設定(Step Size)はチュートリアルページには記載されていません。
記載漏れなのか、他の要因なのか不明です。

皆さんもStep Sizeの設定をしなくてもうまくいくかどうか試してみてください。

 

うまく雲になったのはいいことですが
小さくて安っぽいので
より広大な雲を表現しようとオブジェクトを大きくした場合…

雲のサイズまでは大きくなりません。

 

3Dテクスチャーを使った場合、ビューポートには配置マニピュレーターが現れているので…

こちらも相対的に拡大する必要があります。
それを拡大することで…

雲のサイズを調整することができます。

気になる雲の質感ですが
ボリュームマテリアルのアトリビュートで
密度などを「若干」調整可能です。
しかし、思うほどの調整幅はありませんでした。

いろいろ表現性を探ってみたのですが
この方法で作る雲の表現としては
空のクローズアップショットとしての利用でしょうか?
空一面の雲海…という様な使い方には向いていない様です。


まとめ

今回の作成方法は非常に簡単に雲を作れますが
背景に使う雲としては使いづらい部分もあります。

実はさらに高度な雲を作るチュートリアルもある様ですので
機会があればそちらも紹介したいと思います。

 

では!