MayaとCADソフトとの連携を考える③Fusion360ポリゴン化→Maya(STL形式)

どうも! Maya太郎です。

先週から「少しだけ」
Fusion360を使い始めました。

少し前の記事で
Fusion360で作成したデータをポリゴン形状でMayaにインポートする方法を紹介しましたが、
【過去記事】MayaとCADソフトとの連携を考える②Fusion360ポリゴン化→Maya(OBJ形式)
さらに簡単な方法がありましたので紹介します。
ただし、STL形式と言う映像系のMaya使いの方はなじみの薄い形式になります。


STLとOBJの違い

STL形式は3Dプリンターを使う方には主流のデータ形式です。
しかし、3Dプリントに興味はありつつ未経験のMaya太郎はSTLは知っていても
まだ使ったことがない、未知の形式でした。

STLとOBJも内部的にはポリゴン情報を扱うデータフォーマットのようですが、
どう使い分けるのか?という点ですが
OBJ形式のデータにはマテリアル情報(.mtlファイルが自動生成される)が埋め込めるので
色分け(マテリアル分け)が可能だと言うこと。
STL形式はそういった情報を持たないので単色扱いになる、ということだそうです。

普段のMayaを使う分にはOBJ,FBXのほうがいいでしょうね…


Fusion360はSTLの出力は簡単

前記事ではOBJ形式での出力にこだわったので手間がかかる方法になりましたが
STLへの出力ならとても簡単であることに気が付きました。

 

今回の作例もシンプル!(まだ使いこなせないだけ)
二つの球をフィレットでつないだ形状です。

 

(ブラウザから)作成中のオブジェクトを選択し…

 

右クリックをすれば「STL形式で保存」が現れます。それだけ。

変換精度を調整できます。


MayaでSTLを扱う場合は
プラグインをロードしておく!

お使いの環境によっては
STLファイルをインポートしようとすると
「認識できない」と表示されることがあります。

Mayaヘルプによると
STLの読み込みには「ATFPlugin」と言う名のプラグインがロードされている必要があります。
プラグイン名に「STL」の記述が無いので直感ではたどり着けませんね…

 

「プラグインマネージャー」でここをオンにしましょう。

 


ということで無事読み込めました!

シェーディング表示で見ると、引きつりというのか、球面が波打ってるように見えるのですが…
このあたりは変換精度を調整するなど課題が残ります…
(これはSTLの問題ではありません、OBJでインポートしても同様です)


まとめ

Mayaでは作るのが面倒な形状のモデリングをFusion360で行い
Mayaで活用する方法は、いろんな可能性を秘めています。

しかしFusion360はCAD系のソフトなので
映像系のMayaとは違うなぁと感じる部分も多くあります…
その困惑と葛藤も記事に出来る内容であれば後日紹介いたします。

では!