(Arnold5登場でリブート)Arnold初心者用超簡単屋外レンダリング①(基本)

どうも!Maya太郎です。

Arnold 5の登場で、ライトと背景のセットアップが非常に簡単になりました。
初心者泣かせの、そして説明が難しかった設定がワンタッチでできるようになりました。

ということで、映画の世界でもよくあることですが
ス●イダーマンとかバッ●マンとか宇宙戦艦ヤ●ト等の様に
リブートして、初歩の段階から刷新することにしました。

最近Arnoldを始めた方も多いはずなので、
使い勝手の違う
旧バージョンの記事のままだと混乱を招くことになります。

今回は最も手軽に背景までセットアップが出来る
スカイドームライトの説明から!!!


シンプルなシーンから始めよう

まず、簡単なオブジェクト(球などのプリミティブでもOK)と
地面となる平面オブジェクトを用意します。

スカイドームライトは
Arnoldのメニュー内にあります。
(Arnoldの専用ライトはすべてここから呼び出します)

アウトライナーに新しいノードが追加されたのが分かります。
ビューポートには背後の天体球状のワイヤーフレーム表示になっています。

レンダリングすると、全周囲からまばゆいほどの照明が
当たっているようなレンダリング結果になります。

スカイドームライトは上も下も全周囲から光を飛ばすので
デフォルト設定のままだと、均一すぎる全周囲光でメリハリのない絵になってしまいます。


簡単なグラデーション光にする

スカイドームライトのカラーがデフォルト設定では白のままなので
「ランプ」テクスチャーを接続します。

白黒のグラデーションが割り当てられ
ビューポートにも背景の天体球がグラデーション表示されるのが確認できます。

地面より下からの光源をなくしたい場合は
ランプのグラデーションを調整して、地平線以下の部分を黒にします。

こうすることで
より自然な光の当たり方を調整することが出来ます。
グラデーションのパターンを変えると、もっと調整が効きますので
いろいろお試しください。


HDR画像があればもっとリッチな絵になる

初心者の方、貧乏な方(撮影機材やソフトなどが必要)にはHDR素材の自作は難しいですが
ネットや素材集などで
数多くのHDR画像が出回っています。
これらを利用すると
HDRの背景素材に馴染んだ
自然なライティングが簡単に行うことが出来ます。

さきほどランプテクスチャーを接続したように、
今度はHDRテクスチャーを接続します。

ビューポートに背景画像として画像が表示されます。
しかし、なんだか画像が暗い気が…

レンダリングしても、元画像よりも暗いイメージでレンダリングされてしまってます。
これは初心者がおちいる「罠」です。

HDR素材は通常のデジカメ写真などと違って
非常にワイドレンジな色情報を持っており
通常のテクスチャーの扱い方とは違う管理が必要になります。
カラースペースが「sRGB」になっているので
「Raw」に切り替えましょう。
英語でRawは「生」「未加工」を意味するものの、未加工ではない画像データをRAW画像と称していることもあり注意を要する。 かつてはいわゆるベタ画像のことを指すこともあったが、2000年代に入ってからはデジタルカメラやイメージスキャナ等における「未現像」データのことを指す場合が多い。(ウィキペディアより)

こうするとこで、HDR画像の広域の色レンジのデータをきちんと反映させることが出来ます。

 


以前のバージョンは面倒だった

以前のバージョンでは上記の作業では背景はレンダリングされませんでした。
スカイシェーダーという別のシェーダーを使って背景は別処理が必要
初心者への説明も大変だし、手間もかかるし、非常に不便だったのが
このバージョンからその手間が不要になったので大助かりです。
Arnold 5から始めた方には関係ないことですけどね…

 

こちらが面倒な時代の過去記事です。

Maya2017 Arnoldレンダラー初心者向けの屋外照明セットアップ基本編①

Maya2017 Arnoldレンダラー初心者向けの屋外照明セットアップ基本編②スカイシェーダー便利ですが…

 

少しシーンがにぎやかになった応用編、次回に続きます

では!