Maya2017 Arnoldで濁った水の表現①

どうも!Maya太郎です。

Arnoldのユーザーガイドを見ていると、気になるサンプル画像がありました。
単なる透明度表現ではないようです。

ということで、試してみることにします。
手ごろなシーン(前記事のシーンを使いまわし)を使います。
平面オブジェクトに水の質感設定を施します。
街が少しだけ水に沈んだ感じで…

水の簡単な設定方法は
ai_Standardシェーダーのプリセット集から「Ai_Glass」を選びます。
残念ながら「水」そのもののプリセットは無いので
水に一番近い表現のGlassをベースに加工していくのです。

最初に変更するのは屈折率です。1.5(ガラス)→1.33(水)に変更しましょう。
あとはお好み次第で…

水の深さを表現したいので水位を上げていきます。

このままではいくら水位を上げても透明感たっぷりのきれいな水のままです。
風呂でおもちゃ遊びしているのと変わりません。
今回調整するのは、Refraction(屈折)内のTransmittance(透過)のパラメーターです。

Transmittance(透過)に色を付けると、水に色がつきます。

Transmittance(透過)は単に屈折に色を付けるだけでなく、距離によって不透明感も強くなっていく
濁りの様な表現が出来るものだと解釈しています。
水位を上げて様子を見ます。 サンプルシーンが適当に作ったものなので、効果が分かりにくい。

ロボットを寝かせてみました。

Transmittance(透過)の色を濃くすると、深度に応じて濁っていくような…
池や沼の水の様な表現が出来ます。
サンプルシーンが人工物だらけでちょっとムードがありませんが…パラメーターの調整が微妙で、望みの質感出るのに時間がかかりますが
この機能は結構好きだったりします。

 

もっとわかりやすいサンプルを次回紹介します

 

では!